認定申請に向けて
<認定申請様式10に関して>
(前提)旧来の「文法積み上げ型」や「試験対策偏重」のカリキュラムは、根本的な見直しを迫られます。
(ポイント1)自律学習の形骸化
全項目の中で最も指摘が多く、客観性、妥当性、透明性が極めて厳しく問われる審査のポイントです。
「学習を自ら管理する能力」の育成が、単に宿題を課したりワークシートを蓄積するのみに留まっているものは不十分とされます。また、科目ごとに個別に行うのではなく、コース全体でどのように目標設定や振り返りを促すのか体系化することが求められます。
(ポイント2)科目間の重複と体系性の欠如
「総合日本語」などの名称で同じ教科書を複数の科目で分割して使用する際、テキストのどの箇所をどの科目で扱うのかが不明確であり、生徒や教員が混乱する懸念が多数指摘されています。
(ポイント3)従来型カリキュラムからの脱却不全
「日本語教育の参照枠」を標榜しながら、実態は文法・語彙の知識偏重やJLPT/EJUの試験合格のみに主眼を置いているものは、行動中心アプローチになっていないと指摘されます。JLPT等の試験対策や言語知識の詰め込みに主眼が置かれ、「進路先で主に求められる日本語能力」が盛り込まれていない場合は不認定相当です。
(例)「会話」科目が定型文の暗記に終始し、実際の運用能力を学ぶ活動になっていないケース。
(ポイント4)レベル設定と学習時間の矛盾
A1からB2レベル到達に必要とされる目安時間(例:B1〜B2で467〜734単位時間)を逸脱している場合や、A2レベルから学習を開始するコースにおいて、A1レベルの復習時間が過剰に設定されていて、結果的に最終的なB2到達が困難となってしまっているカリキュラムなどは是正が求められます。
(ポイント5)到達目標(Can-do)の曖昧さと不整合
目標が「~できる」という表現になっていなかったり、抽象的すぎて教員や生徒間で共通認識が持てないものは不認定相当とされます。また、同一課程内で異なる到達目標が設定されていたり、コース間で学習時間が大きく異なるのに同じ到達目標を設定していたりする等、合理的な説明ができないケースは厳しく不認定の理由にされています。
<特にチェックを要する項目>
- 組織的な研修に関する体制
- 学習成果の評価
- 点検・評価及び結果を公表するための体制
- 学則
- 修了の要件
- 日本語教育課程の内容・授業科目・授業の評価
- 入学者の募集・入学者の日本語能力等の確認
- 情報を公表するための体制
- 授業科目・学習内容・教材
- 教育課程編成の考え方
- 教育課程の到達目標・到達レベル・日本語教育課程の目的及び目標
- 学習上の支援体制・生活指導担当者等
- 災害等の場合の転学支援等
- 修業期間・学習時間
- 校長・主任教員
